いたずら文学紀貫之子が認めまする

つらつらと書きづつけます

六花亭と千秋庵は元は暖簾が一緒です。千秋庵について知っておくと面白いですよ。

皆様がなさるブログというものを青年である私もやってみようと言うので、します。

以前下記のようなエントリをしたためました。 

itazurabungaku.online

北海道銘菓、ロイズコンフェクトが頑張っている様子です。

でも何も活躍している銘菓メーカーはロイズだけではありませぬ。

六花亭と言うキーワードは皆様もご存知かと想います。 

マルセイバターサンドで有名ですよね。

ところが昔の六花亭は帯広千秋庵と言ったんですよ。

www.rokkatei.co.jp

六花亭の沿革にそう書いてあります。

そのへんのところについて説明したいと思います。

札幌千秋庵

全国的な知名度は今ひとつかと思いますが、道民では知らない人はいないほど、親しまれている銘菓ブランド、札幌千秋庵があります。

www.youtube.com

いまでもこのCMが放送されているか、筆者はテレビを見ないのでわかりませんが、ある年代以上の道民なら口ずさめるはずです。

謳われている「山親爺」 と言うのが主力商品です。 

公式サイトによりますと、

厳選したバターとミルクを使用した洋風煎餅です。
バターの風味や卵の香りが豊か。
ぱりっとして口溶けがよく、食べ心地のいい、札幌千秋庵のロングセラー商品 

なんだそうです。

正直、個人的にはノースマンの方が好きですが……。 

[札幌千秋庵] ノースマン12個入
 

山親爺も美味しいですけど、多分それ以上に人気があり売れていると思います。 

北海道産の小豆を使用したこし餡をパイで包み、甘さをおさえ、しっとりとした口あたりに仕上げました。

と、公式サイトにある通り、良質のあんこならではの刺々しくない柔らかい甘さと、香ばしいパイ生地の塩っぱさのバランスが絶妙なんですよ。

更には近年ではフレーバーも多様に揃っています。

このエントリ執筆時点では下記の種類があるようです。

  • かぼちゃ
  • ハスカップ
  • メロン

なおハスカップは春限定、メロンは夏限定のようですね。

今後も増えるといいかなあと思います。

その他にも和洋問わず良質なお菓子を創り続けており、道民に愛されています。

札幌千秋庵のマスコットキャラクター、アイコンと言えば上記の歌にもあったように笹の葉担いで鮭背負って、さらにスキーでゲレンデを滑り降りる熊がモチーフ。 

このエントリで触れましたとおり、熊は北海道に住む限りは否応なしに意識してしまいますからね。

itazurabungaku.online

ロングセラー商品である山親爺とは実は熊の愛称なんだそうです。

その事実はあんまり道民にも認知されてないとは思うんですけどもね。

公式サイトでその言及があります。

「山親爺」とは、北海道ではヒグマの愛称になります。
北海道産の新鮮なバター、牛乳、卵を使用して焼き上げた洋風煎餅ですので、ヒグマが雪の輪の中で、笹の葉とシャケを背負ってスキーに乗った図柄にしています。

冷静に考えると昭和5年でここまで熊を擬人化してたのも非常に先進性があるなあと感心してしまいます。

よっぽど経営者陣がヒグマが好きだったのでしょうか、以前は箱詰めの山親爺には熊の小さな置物といいますか、おもちゃが付属していたのです。

これもですねー。

最初は結構立派な熊のマスコットなのですが、年々カントリーマアムの様に弱小して行きまして、そのうち無くなるんじゃないかあと危惧していたら残念ながらそのとおりになってしまいました。

上記Twitterに添えられた画像のものより昔はそれはそれは立派だったんですよ。

まあ時代の流れというやつですね。

原材料も人件費も上がっていますから。

今後はARみたいにスマホかざすと出てくるみたいになると個人的に嬉しいかなと思います。

千秋庵の暖簾分け

で、肝心の千秋庵についてもう少し触れたいと思います。

実は千秋庵って、前述した札幌千秋庵だけではなくて、函館千秋庵総本家と言うブランドを名乗る会社があります。

www.sensyuansohonke.co.jp

実はこちらの菓子メーカーも函館で山親爺を作って販売しています。

上記の札幌千秋庵の山親爺と区別させるために「元祖山親爺」という名称になっています。

函館千秋庵総本家の沿革を読めば分かるのですが、こう言うことです。

  1. 佐々木吉兵衛氏が秋田から北海道の函館に来ました。
  2. 故郷秋田を偲んで「千秋庵」と言う社名にしてお菓子を売り始めました。
  3. バター、牛乳、卵を使用して焼き上げた洋風煎餅、山親爺を創りました。
  4. その後暖簾分けして小樽千秋庵、旭川千秋庵、釧路千秋庵ができました。
  5. 山親爺のレシピは全道の千秋庵に共有化されました。
  6. 小樽千秋庵が札幌千秋庵となり、さらに帯広千秋庵へと暖簾分けして行きました。

まずここまでよろしいでしょうか?

一応整理しておくと、札幌千秋庵は現在社名を「千秋庵製菓株式会社」としていますが、「札幌千秋庵」とも名乗っています。

函館千秋庵総本家の社名は「株式会社千秋庵総本家」となっています。

六花亭の誕生

帯広千秋庵の躍進がすごかったのです。

もとから帯広のある十勝地方は豆類や砂糖の原料でもある甜菜糖が豊富に収穫されることもあり、お菓子作りが盛んな土壌。

六花亭以外にも柳月や、花畑牧場(帯広ではないですが、近隣の中札内)と言った菓子メーカーが林立しています。

帯広千秋庵はついに1968年11月、日本で初めてホワイトチョコレートを製造、販売を始めます。

ところが同じ暖簾分けの札幌千秋庵が札幌にあるため、帯広千秋庵が道内での大消費地である札幌でのホワイトチョコレートの販売を控えなくてはなりません。

そのため暖簾分けを返上し、1977年5月14日、社名を『六花亭』に商号変更しました。

さらにそのときに社名変更記念菓子『マルセイバターサンド』を発売。

その大ヒットは皆様ご承知のとおりです。

まとめ

そんな感じでもとの総本家の函館千秋庵よりも札幌千秋庵、それよりも元帯広千秋庵である六花亭が一番成長したというのもなんだか興味深い話であります。

ただ、企業の規模や知名度だけでは測れない価値というものがあります

函館千秋庵のどら焼きや大福やカステラは地元で大人気ですし、札幌千秋庵の銘菓が愛されているのは前述のとおりです。

今後も三者三様で消費者に愛される企業活動を継続してゆかれることでしょう。

道民としては非常に喜ばしい限りであります。