いたずら文学紀貫之子が認めまする

つらつらと書きづつけます

小説・漫画・アニメ……物語のフォーマットについて

皆様がなさるブログというものを青年である私もやってみようと言うので、します。 

ワンパンマン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ワンパンマン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

筆者はワンパンマンを愛読していました。

ONE先生の直筆を公開しているサイトは6万PV/日で、月間なら180万PV!

galaxyheavyblow.web.fc2.com

運営からアクセス数多すぎて困りますみたいなことを言われたこともあったそうです。

中国でも人気のコンテンツで。 

itazurabungaku.online

アニメ化もしております。

TVアニメ ワンパンマン

TVアニメ ワンパンマン

しかし、筆者はアニメを視聴しておりませぬ。

漫画は自分のペースで物語を読み進められますが、アニメはそうは行かないので、ちょっと自分には無理かなと思ってます。

アニメってあらゆる表現方法を獲得しているようで居て、ユーザーの自由がかなり縛られている媒体とも言えるかなと考えております。

その縛られている自由というのは時間。

小説や漫画なら読み返したり、ゆっくり読んだり読み飛ばしたり、ランダムアクセスが可能です。

読者にとって読みすすめる時間は圧倒的に自由です。

物語を表現するのに、その内容によって適した媒体ってあると思うんですよ。 

虚構推理(1) (月刊少年マガジンコミックス)

虚構推理(1) (月刊少年マガジンコミックス)

 

で、虚構推理と言うアニメがあるのですが、もとはラノベなんですよね。

とくに主人公が好きな人に「主語は誰ですか」と訊ねるシーンがあって。

主語は?

主語は?

これは文章だからこそ価値の高まる表現です。

音声のセリフより、文章が最適です。

だってさかのぼって読み返したりしてもいいわけだから。

アニメでは、それが十分には出来ない。

意外とユーザーは一言一句逃さずに見たり聞いたりしてないですからね。

聞き逃していたら終わりですよ。

それと、人間の五感で、視覚聴覚はアニメで可能ですが、触覚、味覚、嗅覚は無理なわけじゃないですか。

でもあえてそれを表現するとなると文章くらいしかないんです。

今まで食べたこともない料理の味覚や香りを表現するのに、動画媒体では不可能なんです。

例えばエヴァQでシンジくんが食していたディストピア飯。

ディストピア飯

ディストピア飯

シンジくんは黙々と食べるだけで、美味しいのかまずいのかひと言も感想を述べていません。

視聴者は、それがどんな味がするのか想像すらできないわけです。

やるとしたら、再現するとかですかね……。

nlab.itmedia.co.jp

まあそれを声に出してナレーターや登場人物たちに言わせてもいいわけですが、あまりいい感じの表現方法ではないかなと。

漫画でなら文章も内包しているので小説ほどじゃないにせよアニメよりは表現しやすいと思いますが。

そう考えるとハルヒはもとがラノベなのにあれだけアニメで成功したコンテンツなので凄いなと。 

何か著者がコミカライズやアニメ化を意図して書いたか、意図してないにしても小説しか表現しえない表現方法をあまり多用しなかったと言えると思います。

なのでエヴァは最初からアニメでの表現方法を採択して制作されたコンテンツなので、アニメとして大変見ごたえのあるものになっているんだなあと実感します。 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

  • 発売日: 2012/11/17
  • メディア: Prime Video
 

エヴァのQにユーザーが混乱するのも、本来あのプロット・ストーリーなら小説のほうが表現しやすいからじゃないかなと。

それをアニメで表現しようとするから無理があるかなと。

14年前に起こったサードインパクトの影響をシンジに伝え、シンジの心理描写を書くだけですからね。 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

  • 発売日: 2007/09/01
  • メディア: Prime Video
 

逆に序のヤシマ作戦なんてアニメじゃないと正確には表現出来ないでしょうね。漫画では迫力を出しきれないと思います。

キャラクターと世界観。それに動画そのものがクオリティが高く、思わず引き込まれる。

エヴァの人気の秘密はそこかなあと思います。

現代のテクノロジーにおいて小説は登場人物の五感を読者に一番伝えやすい媒体であり、現場のリアル感や緊張感など迫力を一番視聴者に伝えられるのが動画媒体。

その中間を担うのが漫画ではないかと思われます。

ただそれはあくまで現状での話です。

テクノロジーが進み、VRやMR、または人間の脳神経に直接作用するディバイスが完成したら、表現力は格段に上がることでしょうね。

このエントリはこの辺にてけりを付けとうござりまする。