いたずら文学紀貫之子が認めまする

つらつらと書きづつけます

可愛い上司を困らせたい――女性上司と新人男性の恋愛のリアルをいい感じで描写

皆様がなさるブログというものを青年である私もやってみようと言うので、します。

今回のテーマはこちらの作品のレビューを書きます。 

作品概要 

主人公は女を捨てて仕事街道をまっしぐらに突き進んだ井羅恵いらめぐみ

その甲斐あって大会社で異例の30歳で次長の昇進。

仕事が楽しくて、恋愛や結婚と無縁だったはずが、ひょんなことから小生意気な新人、青木との付き合いが始まります。

恋愛初心者のキャリアウーマンの運命やいかに?

ポンコツすぎ

ただ読んでいて不思議なのは、そのキャリアウーマン恵のポンコツさ加減。

優秀で仕事が出来ると言う設定なんですけど出来ないことが多すぎ。

  • 大手食品メーカーの次長なのに料理が凄く下手
  • 頭脳明晰で勉強は出来るけど運動は大の苦手
  • 酒に弱いくせに大の酒好き

漫画で面白みを持たせるためとは言え、ちょっと可哀想な設定ですね。

新人青木

対して新人の青木は恋愛に関しては常に恵をリードします。

気遣いも出来るし、料理も得意。

いろいろなところに恵を連れていき、いままで知らなかった世界に導き、存分に楽しませてくれる存在です。

この時点で勝負あったなという感じなのですが、青木も恵を始め、周りにいろいろ振り回されます。

恋愛経験豊富な青木ですが、恵に関してはぞっこんらしく、ちょっとした恵からのアプローチでも大喜びするし、 スキンシップが殆ど無くとも自分から手出しすることはしません。

中学生並みの恋愛観の恵をじっと見守り、待っている懐の深さを持って接します。

始めの頃こそ小生意気で、恵を困らせたい性格の片鱗を見せていましたが、それで恵が傷つくと理解すると、その様な言動を慎むようになります。

つまり、タイトルが内容とマッチしてません。

むしろ「可愛い上司を大事にしたい」と言う方が合っています。

そう考えると恵は年齢不相応に幼くて、仕事が出来そうな描写も殆どありません。

ただ人望はあるみたいで、部下からは尊敬されたり慕われたりもしています。

あくまで青木とのやり取りではポンコツと言うだけで、他の人との立ち回りでは優れた上司であったり、素晴らしい面を持っているのでしょう。

恋愛のリアル

この作品には恋愛をする上でカップルがぶつかる様々な葛藤や悩み、すれ違いや関係の修復などが描かれています。

その描写は現実的にありそうな事例ばかりで、恋愛で悩む人達の共感を得られるのではないでしょうか。

恵と青木、双方に大きな試練や困難、嫉妬が襲います。

信じていたのに裏切られた。

どうしたらいいだろう。

途方に暮れます。

そしてもがき、如何に解決していくかを模索し始めます。

ただ、どちらにもどうにもならない事というのもあり、恵は自分が恋愛経験が全く無いこと、青木は経済的な力がまだまだ無いことです。

恵が周りの人を頼ったり、助けられて窮地を乗り越えていくのに対し、青木は持ち前の恋愛経験と自分自身の信念でそれを乗り越えていきます。

漫画の仕様

作品はまんがタイムに連載されており、4コマ漫画の形式で展開されます。

ただストーリーはずっと繋がっており、4コマごとに起承転結を繰り返しながら物語が進むように構成されています。

コマ割りはたまに数コマを1コマとして扱う表現手法が取られたりしますが、他の漫画のように複雑なコマ割りはされていません。

一見これは構成が簡単そうに見えて、常に起承転結を求められる上、ストーリーは継続して語られるので非常に高度な技術が要求されます。

漫画によってはコマの読み進め方が混乱するものもある中で、非常に読む者にとって読みやすい作りになっていると言えます。

まとめ

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この機会にぜひお読みになっては如何でしょうか。

このエントリはこの辺にてけりを付けとうござりまする。