いたずら文学紀貫之子が認めまする

つらつらと書きづつけます

課長島耕作のやってきた映えある実績。それを方針転換しないことが今の日本の衰退を物語っている。

皆様がなさるブログというものを青年である私もやってみようと言うので、します。

gendai.ismedia.jp

このエントリ執筆時点より遡ること数ヶ月。

エリートサラリーマンの進化系、島耕作が新型コロナに感染してしまいました……。

架空の人物とは言え、高齢なので容態が気にかかります。

この様な状況ですと、もし戦国時代の名武将が生き永らえていたら、こんな会話が繰り広げられたのではと妄想してしまうのでございます。

ねえねえヤスぅ……💦

なあにノブ?

課長島耕作が新型コロナを患ったじゃん! 心配だなあ。

んだな。でも島耕作は今相談役だお。

マジ? 出世したなあ。さぞかし仕事が出来たんだろう。草履を懐で温めるとか。

いや、俺から言わせるとタダのスケコマシだけんどね。

そうなの?

まあ、まとわりつく女のお陰でトラブルが解決していくよね。

てか、社内の派閥抗争とか取引先のお偉いさんのご機嫌とりとか。それしかしてなくね?

顧客やユーザー、消費者に対して価値を提供をしてるわけじゃないね。

いわゆるGAFAのやってることは島耕作の時代はやってないよね。

そうなの? もしかして日本が今衰退しているのって、人口減だけじゃなくて……。

そう言うことじゃね?

その事でございます。

何だか島耕作をディスっているみたいで恐縮でございます。

課長島耕作が晴れある第1巻を刊行したのが1985年。 (Kindle版が2012年に出版) 

課長 島耕作(1) (モーニングコミックス)

課長 島耕作(1) (モーニングコミックス)

  • 作者:弘兼憲史
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: Kindle版
 

バブルに向かってまっしぐら。

日本型経営は世界の注目を浴び、当時マレーシアの首相マハティール氏がルックイーストを提唱しました。 

日本人よ。成功の原点に戻れ

日本人よ。成功の原点に戻れ

 

欧米列強ではなく、身近なアジアに日本という経済発展している国がある。

それを見習おうと。

親日家で現在のマレーシアの発展に尽力しました。

当時は中国も今とは全く異なる国で、経済も大したこと無く、格安な人件費と世界各国から考えられ、日本が設計した商品を中国で作ってもらうという状態でした。

そんな時代であれば、島耕作のやってきたことがまさに日本を支えていたのです。

島耕作の実績

今から思えばビックリなことなのですが、島耕作が課長時代になさったことは下記の通り。

  • 京都に左遷され自己紹介のときに「パン嫌い」と言及。トースター担当チームが1年がかりで試行錯誤して作り上げたレシピを図らずもディスることになり、村八分状態になり、知人から諭されて毎日食パンを嫌々食べたてたら愛人ができた。
  • 取引先企業の男性お偉いさんが同性愛者ということで、ベトナム現地の教養のない人物に男性ホストを手配させてお偉いさんにあてがい、商談を成功させた。その礼にと一流レストランに教養のない人物を招待したら、彼はマナーを知らずスープを啜するときにズーズー音を立てるので、島耕作もそれに合わせてスープをズーズー音を立てて啜った。
  • 派閥抗争に巻き込まれ、会社を首になりそうなので島耕作に片思いしている同性愛者の同僚に相談。その同僚の派閥の長とその長の愛人は島耕作とも肉体関係があり、愛人の協力のお陰と、会社の汚点をマスコミにリークして会社の信用を下げることで現社長を辞めさせ、派閥の長を社長にさせて島耕作は難を逃れた。

以上まとめると、パンを食べて音を立ててスープを啜って愛人をつくり、同僚からも告白され、派閥抗争に巻き込まれて会社の問題をマスコミにリークしたら部長に出世したのです。

当時は

ただですね。

当時は非常に感銘を受けたのですよ、流石島耕作! と。

島耕作が休載のモーニングは売上がガタ落ちになったとも言われ、累計発行部数は課長シリーズのみで4,400万部です。

一方で島耕作は販売促進部という部署に居たのです。

それなのに作中ではマーケティングや営業や顧客にどの様な商品・サービス・価値を提供したらよいかと翻弄する様はまるで猫写がないのです。

島耕作本人は出世欲がまるでなく、浮気性でニューヨーク勤務を切望していたくらいで当初は等身大のサラリーマンでした。

それが当時としては珍しい世界を駆け巡るスーパーサラリーマンへと変貌し、英語が堪能で男女問わず好かれ、その人柄で周りの人物が協力して彼を成功に導いていくのです。

まさにジャパニーズ・ドリームを地で行っていたと言って良いでしょう。

自動車メーカーと共に総合家電メーカーが日本経済を牽引して、それが世界にも多大な影響を及ぼしていました。

時代が変わった

令和になり現代社会は当時とまるで違う世の中です。

  • コンテナの発明による物流革命
  • パソコンの普及
  • インターネットの普及
  • スマホの普及
  • それによるグローバル化の拡大
  • GAFAの台頭
  • 中国の躍進
  • アジア諸外国の著しい成長
  • 日本社会の少子高齢化

……などなど。

上記に羅列しきれていないだけで、まだまだ複雑な要因が有機的に絡まっていると思われます。

生産者人口増で右肩上がりの経済ステージでは課長島耕作のように誰からも好かれると言うスタンスが重要であったことでしょう。

でも現在はゲームのルールが激変したのです。

商品やサービスを顧客に売るには、顧客の望むものを提供しないとなりませぬ。 

itazurabungaku.online

図らずも過去エントリにて、末端の気持ちを理解しないと会社が成長しないと、いきなりステーキの実例にも触れました。

現在の日本が衰退しているのは方針転換できない事が往々にしてあると思われます。

まとめ 

時代の流れを注意深く読み取ること。

顧客の望む商品やサービスをどうしたら提供できるか必死で考え抜き行動すること。

末端で働く者たちの気持ちに寄り添い、指導していくこと。

それらが企業の新たなリーダーとして必要とされているのではないでしょうか。

このエントリはこの辺にてけりを付けとうござりまする。